お知らせ

2024年7月末、弊社代表ブレッドスミスの新著『企業と働く人のコミュニケーション ~29社の課題に迫る~』が経団連出版より刊行されました。
著者であるブレッドスミスに、本書を出版するに至った背景や想いなどをインタビューしましたので、ご紹介いたします。

『企業と働く人のコミュニケーション』には、どのような内容が書かれていますか?

本書は、企業・団体の課題を切り口として、29社がどのようなインターナル・コミュニケーションや人事施策などで解決に取り組んでいるかを取材した内容となっています。元々は2021年から23年にかけて社内広報センター刊行の月刊誌『コミュニケーション・シード』に連載した記事でしたが、新たな取材と加筆・修正を行い、書籍化しました。

特に印象に残っている事例はありますか?

ご協力いただいた企業・団体の取り組みはそれぞれに独自性があり、またいずれも「人」を大切にする姿勢を垣間見ることができましたので、どの事例も印象深いのが正直なところですが…、あえて選ぶのであれば、株式会社ワークマンでしょうか。
ワークマンは「社員の負担になることはしない」という方針を掲げ、無駄な社内イベントを廃止し、ノルマや短期的な売上目標を社員に課さないというアプローチを取っています。端的にいうと、インターナル・コミュニケーションを「しない」ということです。しかし、社員の声を聴く「傾聴」やエンゲージメントを醸成する取り組みなど、インターナル・コミュニケーションと位置づけられていないだけで、その先の目的には一般的なインターナル・コミュニケーション活動と共通するところがあります。したがって、ワークマンの事例からは、従来のインターナル・コミュニケーションの活動をすべてゼロにして、本当に必要な取り組みは何かを見直す新しい視点をもらえると思います。

29社の事例のどのような点が他社の参考や応用になると思いますか?

本書では数万人以上の従業員を抱える企業や100人以下の企業、教育機関、病院などの幅広い組織を取り上げております。またそれぞれの取り組みはインターナル・コミュニケーションとして行われているものもあれば、日々の業務の中に自然と埋め込まれたものもあります。そのため既にインターナル・コミュニケーションに取り組んでいて、「より成長するためのヒントはないか」とアイデアを探している方にも、職場環境をより良くしたいけれど「うちの組織ではインターナル・コミュニケーションの担当者もいないし、取り組んでもいない」という方にも、参考となる情報を見つけていただけると思います。
重要な視点は、インターナル・コミュニケーションか否かではなく、課題に対して、いかに働く人の感情や印象を前向きなものに戦略的なアプローチで変えていくかということです。

どんな方に読んでいただきたいですか?

本書には子育て支援や治療と就労の両立、介護と就労の両立に取り組む企業の事例も紹介されています。
経営者や意思決定者層の方々のみならず、社員の方にもお手に取っていただき、一人一人が経営上の問題と働く個々人の問題に真摯に向き合い、組織を良くしようという意識を持てば、ボトムアップで変革を進めることができると感じていただければ幸いです。声を上げたり、組織内で仲間を作ったり、新しいことに踏み出したりするのは勇気がいることですが、29社で意欲的に取り組むさまざまな立場の方のエピソードをヒントに皆さんの行動化につなげていただければ嬉しいです。

おわりに

弊社代表の想いと今回ご協力いただきました企業・団体の皆さまの熱量が詰まった『企業と働く人のコミュニケーション』は、企業が社員との関係を良好に保ち、経営課題と働く人の課題両面の解決にアプローチすることで、社会全体がより良くなることへの期待が込められています。
本書の出版にあたり、掲載企業・団体の皆さまには、取材のご承諾から記事のご確認や写真等のご提供まで、多大なるご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。

『企業と働く人のコミュニケーション ~29社の課題に迫る~』

著者:美奈子・ブレッドスミス
発行:経団連出版
定価:2,640円
ISBN:978-4-8185-1960-2
収録企業
アイリスオーヤマ、アクサ生命保険、味の素AGF、イケア・ジャパン、いづみ自動車、オイシックス・ラ・大地、AGC、沖縄科学技術大学院大学、技研製作所、クボタ、コニカミノルタ、サッポロビール、SmartHR、タニタ、大成建設、 ディー・エヌ・エー、鳥取大学医学部附属病院、野村ホールディングス、ハピネット、  日立製作所、日立造船、富士通、フジ・リテイリング、ベネッセホールディングス、マザーハウス、ユーグレナ、リコー、ロバート・ウォルターズ・ジャパン、ワークマン
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