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「世界で戦える人材」の条件~渥美育子さん

2013/8/24 ブログ Kaz Amemiya

先週【8/1-28/1合併号9】の日経ビジネスの本の紹介コラムに紹介されていた渥美育子さんの”「世界で戦える人材」の条件”をさっそく拝読しました。

「世界で戦える人材」の条件

「グローバル化」や「グローバル人材」という言葉が昨今もてはやされていますが、まだまだ新聞や雑誌の誌面で言葉が躍っているだけのような気がします。
実際のところ、世界中から2000人を超えるコミュニケーション専門家が集まる国際会議に参加しても、日本からの参加者は毎年数名に留まり、アジアのほかの国(インドやフィリピン、中国)に比べても圧倒的に少ないのが現状です。直接「なぜ日本の参加者は少ないのか?日本にはコミュニケーションの課題はあまりないのか?」と聞かれたこともありました。

渥美さんは「日本企業がこれまで取り組んできたのはグローバル化ではなく国際化だ」とおっしゃっています。すなわち「私たちはまだまだ日本を起点に日本の考えを基に考えるきらい(国際化視点)があり、海外からどう見られているか、地球単位の観点から自分たちを客観視(グローバル視点)できていない」ということなのです。

文化の理解、本当の意味でのダイバーシティ、世界を俯瞰した全体視野、そして日本人のアイデンティティの再認識と活用。
この本には意識漬けだけでなく渥美さんの経験に基づいた実践法、学習法が示されています。
日経のコラムでも「グローバル人材を育てる指導者が圧倒的に足りない」とおっしゃっています。
多くの、いえ、すべての若いビジネスパーソンが自ら意識を持って自分で機会を作っていくぐらいのことをしなければ待っていても変わらないような気がします。
そういう意味でも自身のキャリアを考える方に一読をおススメしたい本です。

毎年参加しているコミュニケーターの国際会議ですが、会って議論している内容は腰が抜けるぐらい「あたりまえ」の内容だったり、悩んでいることもまったく同じようだったりします。
それなら国内で議論していてもいいのではないか?と自問したくなる時もありますが、社会・経済条件や文化・倫理条件が違う国の人たちと同じ話ができることに価値を感じます。

今まで色々な国の人と仕事や話をする機会を頂いてきましたが「こいつとなら一緒にやれるな」と思ってもらえることってロジカルな業務処理だけでなく多分に感情的なものだったりしました。

そんなヒントもつかめると思います。

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