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企業が伝えるストーリー
2013/9/21 ブログ
インターネットメディアの興隆は人々のメディア接触時間に大きな影響を及ぼしてきました。
現代では、テレビや新聞など、旧来のマスメディアの視聴時間・購読時間が減り、ゲームやパソコンにかける時間さえもへっているといわれています。ほとんどの時間がスマートフォンやタブレットに費やされるようになってきているのです。
結果、「広告が効かない」といわれるようになり、また企業の一方的な宣伝やマーケティングプロモーションも一過性でアップルのように商品そのものの強烈な魅力がない限り安定的なブランド形成は難しくなってきています。
そんな中、企業が自社の活動を社会目線で描き、思いや考えを伝える「ストーリーテリング(ものがたり)・アプローチ」の画像や映像が増えてきました。
この手法をかなり早い時期にやり始めた企業にソニー(USA)と日立(USA)があります。
ソニーは液晶テレビ、ブラビアのブランディングでサンフランシスコの坂道に何万個ものカラフルなスーパーボールが跳ねるストーリー。もちろんテレビは出てきません。この映像はビルに色とりどりのペンキをかけるなど、シリーズ化されました。
また、日立は工場のあるオレゴンの人々の暮らしと自然を伝えています。美しい映像は地元の人々のみならずアメリカ中の人々に「日立は我々を理解している」とおもわせたことでしょう。
GEは2007年当時より自社の事業の大半を占めるBtoBの現場を可視化し、単なる事業紹介にとどまらない感動的な映像を作り続けています。紹介する「GE Juice Train」はフロリダからニュージャージーまで、2台の機関車が44台の冷蔵車で200万リッター(2000トン)のオレンジジュースを一昼夜かけて運ぶ様子を2分半のビデオに圧縮して見せています。
最近ではマトリックスやバックトゥーザフューチャーなどの映画のパロディなども作っています。
最後に日本の事例もご紹介しましょう。GMOはAKBの曲に合わせて会社のスタッフが総出演して振付を踊るというビデオを作りました。会社の雰囲気、社員の明るさなど、普段サービスの陰に隠れて見えない企業の「顔」が見えるような気がします。とても楽しいビデオに仕上がっていると思います。
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