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動画制作におけるBGMの重要性

2016/5/23 ブログ コンテンツ企画, デザイン staff

最近は“ビジュアルコンテンツ”の重要性認知も広まり、企業サイトにもTVCMのみならず、企業活動やビジネスの説明のために様々な動画が制作・掲載されるようになっています。短い時間で端的に感覚的に表現できる手法として、動画は非常に有用です。

このような動画をいくつも見ていると、素晴らしいものもたくさんある中で、若干の違和感を覚える動画もあります。それは、映像と音楽があまりマッチしていないのではないか、なぜこの音楽を採用したのか、という疑問が湧いてしまう動画です。

当然のことながら、同じ映像を使っていてもバックに流れる音楽が異なれば映像自体の印象も変わります。なんとなく頭ではわかっていても実際に聞き比べてみるとその違いを意識できるのではないでしょうか。
ここで一つ実験をしてみましょう。

まずはこの写真をご覧ください。

この写真が動画の冒頭だとして、この先どんな展開があるか想像しながら、次の音楽をかけてみてください。
聞き比べてみると同じ写真ながら違った見方ができると思います。
(なお、リンク先はYouTube内のコンテンツです。広告が入ることがありますが、ご了承ください。また、音楽だけを聞いて頂きたいため、Youtube画面は小さく表示しております。)

BGM1.


まず、この写真のどの部分に視線が行くでしょうか。
おそらくは右半分の方なのではないかと思います。明るい曲調から写真の明るい部分に自然と意識が向くはずです。これが動画であれば右半分側からなんらかのストーリーが展開していくのではないか、との期待を持たせることができます。

つづいてこちらはいかがでしょうか。

BGM2.


こちらは①とは逆に左側の暗がりの部屋の奥の方に視線が行くのではないでしょうか。
幻想的な音楽で、おとぎ話が始まりそうな雰囲気を醸し出しています。

つづいてこちらはいかがでしょうか。

BGM3.


穏やかな昼下がりが広がり、ゆっくりと街並みを鑑賞しながら坂を下って散歩している様子が想起されないでしょうか。

最後にこちらはいかがでしょうか。

BGM4.


写真から感じ取れる時間の流れと音楽のテンポやリズムにギャップがあり、一体何が起こるのか想像もつかないと思われます。逆に違和感を覚えさせられることで、写真に釘付けにされたのではないでしょうか。どこかの扉から人が突然飛び出してきてドタバタ劇が展開していく、そんなストーリーが想起されます。

いかがだったでしょうか。同じ写真であってもバックにかかる音楽で印象はかなり変わってくることが体感できたと思います。

動画を制作する際にも、「なんとなく雰囲気が合っている」だけではなく、ストーリー性や注目して欲しい箇所やイメージを強調できる音楽をBGMとして選ぶことで、より伝えたいことが伝わるようになるのです。

ここで、少し音楽をたしなむ方であれば、次の疑問が浮かぶのではないでしょうか。

それは、そもそもその曲が持っているバックグラウンドを考慮すると使用するにはふさわしくない場合があったり、同じ曲でもアレンジや演奏によっても印象はかなり変わったりするのではないか、というものです。

たしかにどの曲にも作られた背景や歴史があり、また、アレンジや演奏によっては同じ曲とは思えないものもあります。さらには、映画やCMで使われたことにより元々その曲が持っているイメージとは全く異なるイメージが閲覧者側に植えつけられていることもあります。

このあたりのお話は長くなるので、また明日に譲りたいと思います。ご期待ください。

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