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外国人を尊重していないと思われてしまう英語表現:その一例

2017/4/4 ブログ グローバル・海外広報, 企業広報 Minako Breadsmith

3月末に発表された法務省実施の外国人住民調査報告書で、3割の外国人が差別的なことを言われ、4割が入居を断られたと出ています。また、外国人に対する差別や偏見をなくすために必要なこととして、「外国人の文化や生活習慣の違いを認めてお互いを尊重することを積極的に啓発する」が 6割でした。

当然、企業側に差別や偏見などという意図がないことがほとんどです。しかし、その場合でも、日本語と外国語との間の情報格差、個々の英語表現などが、ネガティブなコミュニケーションになってしまう可能性があります。

日本語表現をそのまま英語にしたことが、誤解を生んでしまうことさえあります。

たとえば、日本人の繊細さが生んだ品質 が、Quality produced by Japanese sensibility として外国人の方に発信されたとします。

受け取る側は、「日本人以外は、繊細ではないというのか?」とネガティブに捉えられる可能性があります。メッセージを発信する企業が、どんなに相手を尊重していると言っていても、ちょっとした伝え方の違いが、相手に誤解を与えてしまうことがあるんです。

あなたの会社が世界に進出している企業だとしたら、外国人のステークホルダー(社員、お客様、投資家、取引先など)がたくさんいらっしゃるかと思います。もし、日本国内での事業活動が中心だとしても、今は多くの外国人の方が日本に住んでいらっしゃいます。訪日外国人観光客も増加し続けています。

外国人でも日本人でも、企業の価値を認めてくださるお客様(そして社員も!)への情報提供やメッセージは、企業の顔となる大切な接点です。

ぜひ、英語のコミュニケーションを行う場合は、多様なステークホルダーのニーズに適した情報提供や自国中心になりがちな表現の見直しをしてみてください。

このような誤解によって、発信する企業も外国人のお客様も心を痛めてほしくないと願い、現在弊社では英語によるコミュニケーションのご支援に力を入れています。

弊社のグローバルコミュニケーションチームでは、主に英語版ウェブサイトの情報発信を対象として、メールによる簡易評価を行っております。具体的な問題点を2、3箇所ご指摘さしあげ、より良いコミュニケーションのヒントをご案内致します。

よろしければ、お気軽にお問い合わせください。

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