お知らせ

あけましておめでとうございます。

代表の雨宮です。
皆さまにおかれましてはどのような新年をお迎えでしょうか。

弊社にとって本年は創業20周年にあたります。
振り返りますと、一つの想いにこだわり続けてきた20年でした。
それは『経営に資する広報』として、広報部門やコーポレート・コミュニケーション部門の担当者が
『会社』と『社会』と『社員』の関係を取り持つパイプの役割を持つということです。

25年前、私が企業で広報マネージャーを担当していた時、主な仕事はマスメディアとの関係を強化することでした。
いわゆる攻めの広報・守りの広報と言われていた時代でしたが、ネットやSNSの発展で社会や社員の発言力が高まってきた時、もっと大局的に見たコミュニケーション・マネジメントが必要になると実感したことが起業するきっかけとなりました。

具体的には『ヒト』『モノ』『コト』に分解するとよくわかります。

『ヒト』はコミュニケーターとしての資質作りと部署作りです。
多くの企業ではコミュニケーターを専門家の雇用ではなく、社員のジョブローテーションでまかなっています。このような環境下で私達は、コミュニケーターの方々と共に、経営の考えを理解し、これを取り次ぐために、エクスターナル・コミュニケーションによって社会へ、インターナル・コミュニケーションによって社員へ伝えるお手伝いをいたします。

『モノ』はそんな情報を伝え、どう伝わったか、フィードバックを得るためのツールやメディア選びです。
インターネット技術の進歩は著しく、大げさかもしれませんがツールや開発にかかるコストは5年で一桁減る勢いですから、その選択は全体のコミュニケーション・コストに大きく響きます。
そのためには「どんな」コミュニケーションを「誰と」行うか、自分たちで明確に定義することです。
それによって無駄な投資が省かれるのです。
コミュニケーターがコスト感覚を持つことは大切です。

最後は『コト』です。
企業には「伝えたいコト」・「伝わっていないコト」がたくさんあります。
それらを探し出し、わかりやすく伝えることがステークホルダーから適切なフィードバックを得るために重要になってきます。
時代はストーリーテリング(一方的にMeサイドで自社の事を物語る)からナラティブ(事象をYouサイドの環境に合わせて物語る)に変化してきています。

弊社のお客様は、企業の広報部門もあれば、人事部門や経営企画部門の場合、はたまた直接、経営者の場合もありますが、どの部門が窓口であれ、『会社』と『社会』と『社員』の三者の立場の違いを取り持ち、内と外をつなぐ機能を持つという事が重要な目的です。
そこにコミュニケーション・ファンクションが生まれます。

ある海外の有名な自動車ブランドは普段から(SNSなどで)社会の声を聞くことが弱かったために、データ改ざんという不祥事が起きた際、その後のブランド(信用度の評価)のリカバリーが遅れたと言われています。
このことは、

・ 社会傾聴のチャネルは不祥事が起きてから構築するのは困難である
・ 有名企業であっても、コミュニケーション・マネジメントの観点から大局的に社会を見ていなかった

ことの証左となって、同業他社の不祥事からブランドリカバリーするまでの時間を比べた時、
「社会傾聴力」や「初動の差」は大きくこれに影響することを世は知ることとなりました。

今年も社員一同、創業の初心を忘れず、『経営に資するコミュニケーション・マネジメント』をお客様と共に実現してまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

関連記事