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何故美術館に行くのか

2019/12/4 ブログ Kaz Amemiya

何故美術館に行くのか。

とある週末、乃木坂にある現代美術館21_21と六本木ヒルズ森美術館をはしごしてきました。

21−21は「㊙(マル秘)展 めったに見られないデザイナー達の原画」というもので、日本デザインコミッティーに属する26名が、その創作に至るまでの過程で行なったメモスケッチなどを紹介する非常にユニークな展覧会です。
日本有数のクリエイターの、普段では見られない創造の過程が見られるとあって、会場は多くの人で賑わっていました。
一流と呼ばれている人たちのアイディアの引き出しの中を覗くようで、とても面白い展覧会でした。彼らはかなりの努力のもと、先達の事例をたくさんベンチマークした上で、消化して自分のものとしていることが特徴と感じられました。まずベンチマークを書き出してから自分の創造を並べて評価している形式で、地道な努力の片鱗が見られる貴重な展覧会でした。
文字や文章にしてから考える人や、形や色で表現する人など、アプローチも人様々でとても参考になりました。



森美術館は「未未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」という、テクノロジーが変える芸術表現に焦点を当てた展覧会でした。
ここでもまた、日々変化する日常の中で変わるものと変わらないものを表出していました。
「今はこんなこともできる」という驚きの中に、変わらない「表現したいもの」がしっかりと伝わってきました。

 
 



私は美術館に希望をもらいに行きます。
仕事をしているとアイディアに詰まることが起きがちですが、様々な美術表現を見ると「まだその手があったか」となり、勇気が湧いてきます。
様々な表現や創造を見ることにはそんな効用もあるのです。

そして、そのワクワクを求めて、また美術館へと足を運びます。

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