お知らせ
音楽の聴き方が変わってきました。
若者の多くは、CD一枚一枚にお金を支払って所有するのではなく、サブスクリプション音源からデータを無制限に再生して聴いているようです。
同様に昨今オフィスでも、書類をプリントアウトして回覧、決済するという習慣から、データ上で決済するようにデジタル化してきました。
1980年代~90年代中頃までPCはあっても会社や部署に一つ、2000年代になるとインターネットや電子メールが商業利用されやっと一人一台と変わってきました。
FAXも随分前からPC画面上で見ることが出来るようになっていますし、PDFも携帯のカメラから生成させるアプリが出ていますから、近い将来複合機はオフィスに必須の機器ではなくなっていくかもしれません。
私がデザイナーとして社会人生活をスタートさせた頃、考えたことはまず紙に書き落ろし、フォントや図表の大きさや色は実際に手に取る人の目線で選べと叩き込まれていました。
パンフレットを作るにも、製品を作るのにもサンプルを切り出して作り、手に取る人=ユーザーの目線から物事を考えていたものです。
昨今は、デザインの仕事もウェブサイトやアプリなどの案件が多いことや、デジタルツールの発達によって、紙に切り出してサンプルと作る機会も少なくなりました。
時代によって消費されるものは変わっていきますし、要求されるものも変化していきます。
このBlogでも度々書いていますが、デジタルツールが発展しても需要を作り、消費し、物事を感じ取るのは「人」です。
コミュニケーションを生業にする一人として、このことはこれからもお伝えしていきたいと思います。
いずれにしても、今日のデジタルソリューションを予測できた人は少ないと思います。
「うちはお客さんに会わないと仕事できないんだからテレワークなんか出来ない」
と高をくくっていた会社もこの新型コロナウィルス禍の影響で顧客に合わせる形でテレワークを始めたら、意外や意外、なんの弊害もなく仕事ができているなんていう話もちらほら聞こえてきます。
CDやレーザーディスクなどのデジタル音源の登場に驚いた、80年代後半を懐かしむとともに、たとえ自分ひとりが変わらなくても、私たちを取り巻く環境は今後も予想以上に変わっていくのだと感じています。
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