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企業コミュニケーションの価値とはなにか、休日に考えてみました

2014/5/5 ブログ IABC, SNS運用, キャリアアップ, グローバル・海外広報, コミュニケーション戦略, リスク・危機管理, 日本広報学会 Kaz Amemiya

連休は引越し、筋肉痛になり、新しい人と出会い、話し、子供を応援し、結果に泣き笑いし、逝った人を思い、親の顔を見にいきます。

企業や組織のコミュニケーションや、コミュニケーション人材の育成をサポートする仕事をしています。やっていることは組織や人材と、ツールとコンテンツ(ストーリー)のあり方を一緒に考えて見直し、企業や組織がより正しく優れた社会認知を得て、ビジネスや活動が順調に進み、そこで働く人がコミュニケーションに関わる仕事を経営に寄与する仕事として認められ、自分のキャリアを切り開いていくようにすることです。

そんなお手伝いをする上で、自分は企業コミュニケーションの国際団体であるIABC(International Association of Business Communicators)の活動に加わり、毎年海外の国際会議に参加したり、日本広報学会で新しい企業コミュニケーションのあり方を仲間と一緒に模索したりしています。運営に関しての関与は、完全にボランティアです。

特にIABCは、なぜ毎年、お金をかけて一週間貴重な時間を費やして参加するのか?どこにその価値があるのか?と質問されます。
それは、様々な国の企業や団体の人が、我々が持つパブリックイメージをぶち破る、自国や自社の本来の姿やストーリー、課題を語り、意見を求めに来るからです。

時々「海外の先進事例は海外だからできるのであって自分たちの参考にならない」という意見を聞きますが、このような国際会議に参加して自分が実感するのは「みんな同じ課題と思いを抱えている」ということ。
「海外に出てグローバルに仕事をしなければならない状況はどの国も一緒で、他の地域の人を理解すること、自国や自社をきちんと理解してもらうこと、違う考えや特性を持つ国の人と一緒に考え、仕事をすることで新しいアイディアや課題を解決することができると信じている。」ということなのです。

最初は自分で参加して、それに気が付くことが大きな収穫でした。
その結果、海外の様々な国の仲間や企業の方々から、日本の企業や社会のイメージのズレやシングルイメージ(ステレオタイプな日本)に対する誤解、そして良くも悪くも震災対応の不思議、など、語ることもできましたし、その結果、グローバルなコミュニケーションを模索する彼らの執筆する書籍への貢献もすることができました。
しかし、まだまだ私たちが当たり前に感じている日本企業の(全体としても個別の企業としても)魅力は伝わり切れてはいません。私一人で、それに全て応えるのは無理な話です。
今はその経験を元に、多くの日本のグローバル企業や団体と一緒に、その会社や組織の価値をきちんと語ること、可視化することを、やっています。
オンライン(デジタル)ストーリーテリングやビジネスフォトグラフィー、インフォグラフィックス、ソーシャルコミュニケーションなどもその一旦です。
企業が自分を語ることの価値をもっと理解できれば、いろいろな意見を社会(ソーシャル)からもらえることができるからです。
次の目的は、それらの企業や団体をグローバルに送り出すお手伝いです。
IABCを通して、多くの海外企業や団体が、日本の企業や社会に対して興味津々でいることを知っています。
近い将来、IABCをはじめ様々な国際会議の場で、日本企業が自社のシングルイメージを打破する興味深い話をたくさんできれば、日本企業や社会がもっと元気になれると信じています。

参考記事:「シングルストーリーの危険性」

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