お知らせ

「ぴあ」お疲れ様でした。

2011/7/21 ブログ Kaz Amemiya

今日、京橋で打ち合わせの後、銀座に向かい、ランチを済ませて歩いていると本屋の店頭で声をかけられました。

そう。今週、「ぴあ」の最終号が発売されたのです。きっと「ぴあ」にお世話になったであろう年代の通行人に声をかけてるのでしょうね。
はい。まんまと乗せられました。

 

元々買うつもりだった、というのは負け惜しみですが、この銀座の書店では、メモパッド、クリアフォルダー、てぬぐい、それにオレンジジュースまでおまけにつけてくれました。しかも本紙には創刊号の復刻版まで!ラッキーでした!

「ぴあ」は1972年創刊ですから40年間。僕が買い始めたのはきっと75年ぐらいからでしょうか?「ぴあ」こそが唯一のデータセンターでした。しかも上下左右のページの空白までも「はみだし」コラムで埋める。

今はネット、検索の時代ですから「日比谷」「洋画」で調べれば、今、何を見られるかはすぐに調べられます。もちろん近所のレストランも。しかし「ぴあ」あ、ある意味インターネットの対極にあり、それはネットではなかなか実現できない機能を持っていました。すなわち「興味の幅を広げる」という力です。別のページを広げれば自分の知らなかった演劇や、公演や、展覧会を知ることが出来ます。デートの約束をするのに、「映画」がだめなら「美術館」というチョイスを仕込んでおくこともできたのです。
毎週買うたびに、目的は無いけど今度神田の駿河台下に行ってみよう!とか、祐天寺に行ってみよう!とか、街探検を盛んにしたものです。

そういわれてみると、いつごろから「ぴあ」を買わなくなったのか?きっとこの20年は買っていないような気がします。すみません。しかし逆に言えば、良く今まで頑張ったな、とも思います。おつかれさまでした!青春を支えてくださったことに感謝します。そしてま何よりも40年間、1300枚以上の表紙を書いてきた及川正道さん、すごい!これはギネス記録だそうです。

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