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Webコンテンツの日時表示の重要性
2014/4/22 ブログ SNS運用, コミュニケーション戦略, コンテンツ企画
今朝のJ-Waveの放送で、「ネットのバカ」の著者の中川淳一郎さんがソーシャルメディアにおける過剰な反応やオンラインコミュニケーションにおける企業や個人間の正しい距離の取り方に対してのヒントを話していました。とても参考になるお話でした。
内容については彼の著書に譲りますが、彼が紹介していたエピソードの一つに
「誰かの古いエントリー(発言)を、あたかも今起きたことのようにとらえて他者の意見に対応する」
というものがありました。
具体的に言えば東日本大震災後の福島の状況でのデマや東京電力の対応について。また最近ではSTAP細胞に関するねつ造報道以前の山中教授のサポート発言の参照など。
中川さんはリツイートする前に参照記事やデータが何時の時点のものかきちんと調べることが大事で友人がリツイートしていたからと言ってむやみに反応しないこと、とおっしゃっていました。
常々、企業や団体のオンラインコミュニケーションを考えるとき、過去20年近く蓄積してきた自社ウェブ内のコンテンツの情報価値を見直す必要があると実感しています。
アーカイブすべき情報と、精査して削除すべき情報。そしてタイムスタンプ(日時表示)の重要性です。
上記のように多くの人がソーシャルメディアで様々な情報を参照する時代にタイムスタンプがとても大事になってきています。
しかしたとえばメディアサイトやブログにおいては常識だとしても、企業サイトのコンテンツは一部のニュースリリースを除いて、ほとんどタイムスタンプをつけるという概念がありません。上記のようにコンテンツの情報価値を考えた時、参照価値の判断がきわめて明確になります。トップメッセージにしても、3年放置されたトップメッセージを読む側はどう思うでしょうか?
企業のウェブ管理者の視点から見ても、社内でのコミュニケーション統治(ガバナンス)を行う上でも、社会目線で見た時の情報価値を基準に、整理を行いやすくなるのではないかと思います。
欧米の企業では情報価値を明確にするために「プレスセンター」のような名称でジャーナリスト向けの情報をまとめてサテライトサイト化している企業も数多くあります。代表的な例ではサウスウェスト航空プレスルーム(www.swamedia.com/)などがありますが、メディアに提供する写真や映像などのビジュアルアーカイブもすべていつアップされたものかがわかるようになっています。
自社のコンテンツを「見てもらう」から「どう使ってもらえる(参照される)か」を考えることで企業の情報価値、ひいてはコミュニケーションの価値を上げることができるのではないでしょうか。
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