お知らせ
緊急時対応のシャドーサイトのあり方
2015/8/18 お知らせ, ブログ リスク・危機管理, 企業レピュテーション
企業が不祥事や事故、事件を起こした場合に自社ウェブサイトをシャドーサイト(緊急時に切り替えるお詫びやステータス開示用のページ)化する、または有事に備えてそれらを準備しておくことは、社会的影響力の高い(危機管理体制を問われる)企業では必須のオンライン・コミュニケーション活動です。
ネット活用初期(~2005年ごろまで)には、「できるだけ人に知られたくない」という気持ちが働くのか、検索エンジンに引っかからないようにお詫び全文を1枚のGIFにして貼り付ける、という企業も少なくありませんでした。報道などが一段落する(のど元過ぎる)と、撤去したときに検索エンジンサーバーの文字キャッシュに残らないという利点もあり、制作会社が気を利かせたのかもしれません。
しかし2005年代以降は検索エンジンの時代ですから「姑息なことをやっても、魚拓、文字書き起こし」するネットシチズンと、それを共有するコミュニティサイトや掲示板、ソーシャルネットワークサービスが一般化して、IABC(www.iabc.com)などの企業コミュニケーションの研究会でも「トランスペアレンシー(透明化)」、「徹底的な初期情報開示」、「傾聴」という言葉が盛んに言われるようになってきました。
今回、オリンピックのロゴの問題で渦中にあるデザイン事務所のウェブサイトは2015年8月18日現在、シャドーサイト化されていますが、なつかしい「画像1枚」対応になっています。もちろんソースコードもからっぽで、アクセシビリティに配慮していません(皮肉ですが)。
もちろん、速攻でネット民が書き起こし、リンクバックしていますし、マスコミもフォロ-しています。
事の真偽はわかりませんが、言ったこと、やったことがアダにならないように対応姿勢をきちんと定めておなかいと、着地点がなかなか見いだせないのが残念です。
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