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2015年コミュニケーション5大ニュース【5】企業の失敗(不祥事)
2016/1/6 ブログ リスク・危機管理, 企業レピュテーション
いつの時代でも誰でも事の大小はあれ、失敗はつきものです。かの発明王エジソンのように「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を発見しただけだ。」と堂々とすることもできますが、やはり失敗は人には見られたくないですよね。
企業の失敗(不祥事)は直接当事者のみならずそれを見聞した関係者も多く、絶対に秘匿できるものではありません。「あわよくば周囲に気付かれずに済ませたい」という心情も理解できますが、漏れることは必至なのであれば情報の漏らし方も可能な限りコントロールできる方がまだ深い傷を負わなくても済む場合もあるかもしれません。
5大ニュースの最終回はそんな「不祥事」にまつわる話題です。
5.フォルクスワーゲン、東洋ゴム、三井不動産レジデンシャル、東芝、化血研・・・相次ぐ企業不祥事
タイトルに挙げた企業に起こった出来事は改めてご紹介するまでもなく、ご存知の方も多いと思います。昨年は「リスクの神様」という企業リスク対策をテーマにしたドラマも放映されました。企業リスクへの関心がより高まった年と言えるかもしれません。
不祥事は起こさないように心掛けるに越したことはないのですが、もし何らかの不祥事が発生してしまった場合、その重要度、特に社会に与える影響の大きさを考え、適切な対応を取らないと、下手をすると企業の存続そのものが危うくなってしまいます。
危機対策や危機管理というと、この点を念頭に危機発生時の体制整備や危機レベル設定、想定問答集の作成など、予め対応マニュアルなどを策定している企業も多いとは思いますが、一番のリスク対策は「平時から味方をよりたくさんつけておくこと」に他なりません。つまり、普段から多くの人に好印象を持ってもらうことが重要である、ということです。実は、平時より好印象をもたれている企業は、リスク発生後もその評価を維持できている、という研究もあります。(逆に無関心または悪印象を持たれている企業はより評価が悪くなる、という結果も出ています。
Sojung Kim and Lucy Jane Atkinson,
“Responses Toward Corporate Crisis and Corporate Advertising”
Journal of Promotion Management, 20:647-665, 2014
今一度危機発生時の対策と、普段からの企業レピュテーション向上活動のチェックをしてみてはいかがでしょうか。
さて、年末年始にかけて全5回にわたって連載してきました「クロスメディア・コミュニケーションズ的2015年コミュニケーション5大ニュース」はいかがでしたでしょうか。
今後も企業広報・コミュニケーションの話題を中心に、皆様の活動の一助となれるような記事を掲載していきたいと思います。
2016年もどうぞよろしくお願いいたします。
(かきはら)
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