お知らせ

【私だけが知らなかった?シリーズ 第1弾】国旗の縦置き:その方向で合ってますか?

2016/1/6 ブログ グローバル・海外広報, デザイン Kaz Amemiya

1月5日、オフィスで新聞を読んでいると、弊社アメリカ人スタッフが1面記事中の参照画像に違和感がある、と指摘してきました。

記事自体は日本、中国、ドイツ、アメリカの各市場での2016年最初の相場の様子を伝えるものなのですが、この記事に使われている図版で、並列された4カ国名の上にそれぞれの国旗が「縦」に表記されていたのです。

国旗の縦置き表示

国旗の縦置き自体はよいのですが、問題はその向きだ、と彼が指摘しました。図版ではそれぞれの国旗を90度右に回転させて縦置きしています。日本と中国はそれで正しいのですが、ドイツは左から「黒・赤・黄」の順(つまり、左に90度回転)にならなければならず、アメリカは星の部分が左側に来なければなりません(つまり、右に90度回転させたあと裏返す)ので、単に90度右回転させただけでは正しい国旗の表示にはならない、というのです。

日の丸だと横でも縦でも見た目はそれほど大きく変わらないので気にしていませんでしたし、同じ感覚で他国の旗の向きにも大きな関心は寄せることもなかったのですが、星条旗のような縦横がはっきりしている旗だとこういうことに気付けるのですね。こんな決まりがあるなんて、今まで知りませんでした。

これをきっかけに国旗の縦置き方法について少し調べてみましたが、例えばカナダの国旗の縦置きは左に90度回転させるようですし、リヒテンシュタイン公国は左に90度回転させた上で、青地上の王冠を正位置にして左上に持ってこなければならないようで、国によってルールが異なるようです。

国旗の縦置きルール

ただ、国旗の縦置き方法を公式に(ウェブ上で)発表している例は発見できませんでした。日本の「国旗及び国歌に関する法律」を見ても、縦置きの方法については言及されていません。一般的な法則があるのではなく、慣習的・伝統的にそのような置き方をしている、ということにとどまるのかもしれません。なお、縦置きについては言及されていませんが、国旗の取り扱い方については外務省のウェブサイトに例が示されています。

国旗はその国を象徴するものなので、敬意をもって丁寧に、そして間違いのないように扱いたいですね。

今回の件は、自分が特に気にもしていなかったことに気付けた、よい経験でした。皆さんはご存知でしたでしょうか?

関連記事