お知らせ
素敵な昔の仲間を紹介します。
コーディーは20年前まで働いていた米国企業で工業デザイナーの同僚でした。現在はオランダでデザイン事務所を持ち、アレッシをはじめ数多くのインテリア製品や工業製品のデザインを手掛けています。
Mr.Khodi Feiz
オリジンがアジア(イラン)ということもあり、人懐っこく、出張に行くたびに一緒に遊んでいました。
私は現役当時デザインの価値がわかっておらず、工業デザイナーとして良い仕事が出来ませんでしたが、一緒に組んで仕事をすることが多く、彼がコンセプトを創り、私がプロダクション図面を起こした教育機器が、私にとって唯一デザイン賞(アメリカ工業デザインアワード)取得作品となりました。
アレッシだけでなくロジテックやデンオンの商品も手掛けるようになったので日本でも彼のデザインを買うことが出来るようになりました。
Logicool ロジクール K380 Bluetooth マルチデバイス キーボード
人は嫌いなものは嫌いな理由をはっきりロジカルに人に伝えられる(例えば重いとか大きいとか)ものですが、好きなものや選ぶものは「なんとなくピンと来たから」と言ったりします。
そうなんです。行動(選択や購買)は人々の感情値や感覚値にまで落とせてはじめて起きるのですね。
もちろん機能を集約して形にし、生産技術と利益性を取り込み、安全を担保することも重要ですがそこまでは人間工学の延長かもしれませんが、コーディーはそこから先、人間の喜びや楽しみ、良い意味で欲求に働きかけるのがうまい優秀なデザイナーです。
スペックや条件で物を買った人はちょっとでも気に食わないことがあるとすぐ嫌いになったりするのですが、感情に訴えられて買ったものは「それでも好きである自分が選んだ理由」を探し、より好きになったり人に勧めたりするから不思議です。
企業コミュニケーションの仕事も「大事なのはわかるけど、どのようにその価値を経営に伝え、業務として進めていけばよいのかよいかわからない」と言われることが少なくありません。結果を出した会社は社長をして「あたりまえのことをやったまで」というのでなおさらだったりします。
私たちがお手伝いしている仕事は「伝わりにくい企業や団体の大事な価値を伝わりやすくする」事です。チャレンジや苦労も少なくありませんが、20年以上変わらずそれを見事に形にしてみせるコーディーの仕事を見ていると、とても励まされます。
http://www.feizdesign.com/