お知らせ

7月18日はネルソン・マンデラの日(#MANDELADAY)です。
ネルソン・マンデラ(1918年7月18日~2013年12月5日)は、南アフリカ共和国の政治家で、反アパルトヘイト運動のリーダーでした。

今日は、マンデラ氏の言葉を紹介しながら、自分とは異なる国籍や民族の人、異なる宗教や価値観を持った方と仲良くなるエッセンスをご紹介したいと思います。

 

外見は重要。笑顔をおぼえていて(忘れないで)。
Appearances matter – and remember to smile.

シンプルですが、笑顔は仲良くなるための最良のコミュニケーションツールです。

個人のプロフィールも企業広報用のポートレートでも、無表情より微笑んだ写真の方が好印象を与えます。

肌の色や生い立ち、宗教によって他人を憎むために生まれてきた人は誰もいない。人は憎むことを学ぶ。そして憎むことを学ぶならば、愛することも教えることができる。 愛は、憎しみに比べて、自然に人の心にやってくるから。
No one is born hating another person because of the color of his skin or his background or his religion. People must learn to hate, and if they can learn to hate, they can be taught to love, for love comes more naturally to the human heart than its opposite.

私が育ってきた環境は東京近郊にある日本人ばかりの小さな町でした。ある時、ご近所で外国の方とご結婚された方がいました。

両親やその上の世代の方々は、差別をしようという意識なく、新たにコミュニティに入ってきた方の国籍を代名詞のように繰り返していました。しかし、自分たちとの違いを強調することは、やがて溝になっていきました。そのご夫婦は、結果としてコミュニティを離れることになってしまいました。

異なる国籍であることを意識するがあまり、勝手なイメージを膨らませ、そのご本人を知ろうともせずにいたことが人間関係の溝につながったのではないかと思います。

新しく出会った人に対しては、性別、国籍、宗教などの属性の前に、相手の個性に目を凝らしてみてください。どういう方なのか、関心を持ってみてください。

人の個性や振る舞いが属性や生い立ちによって形成されてきた部分もあるかと思いますが、女性だから〇〇、男性だから〇〇、日本人だから〇〇、アジア人だから〇〇、というような属性と個性を端的に結びつけた表現は、時として人を不快にさせてしまうことがあります。

もしあなたが誰かに紹介されるとしたら、どちらの表現が好ましいですか?

  • アジア人女性の〇〇さん
  • 日本人の〇〇さん
  • 笑顔が素敵な〇〇さん

仮に一度でも属性によって差別を受けたことがある場合、先の2つの表現には抵抗感を示すに違いありません。仲良くなる場合は、一度属性を外して、相手の良いところを探してみてください。(差別を受けた実感はありませんが、先の2つで表現された経験があります。3つ目も特別な人に言われた表現でとても嬉しかったです。)

生きることにおける最大の栄光は決して転ばないことではなく、転ぶ度に立ち上がること。
The greatest glory in living lies not in never falling, but in rising every time we fall.

人間関係に失敗はつきものです。「ちゃんと聞き取れなかった」「あの伝え方はまずかったかしら?」「喜んでもらえたかしら?」と、同性であっても異性であっても、同じ国籍であってもそうでなくても、人と人とがコミュニケーションを取っていくなかで、誤解や分かり合えないこと、モヤモヤした気持ちを引きづってしまうことなど、しばしばあります。
けれど、相手を理解したい気持ちを持ち続けて、自分の気持ちを正直に伝えれば、相手にも熱意が届くと思います。

 

マンデラ氏は、「世界をより良いものにすることはあなたの手にある」と若い世代に呼びかけました。ネルソン・マンデラの日(#MANDELADAY)にちなみ、私ができることとして、より多くの人がより多くの友人と出会い、異なる価値観を理解し合えますように、経験を交えてエッセンスをご紹介させていただきました。

Face to Faceのコミュニケーションもメディア上のコミュニケーションも、基本的な姿勢は同じです。企業コミュニケーションであったとしてもあまり特別なものとして捉えず、向かい合った個人に心を傾けて対話を続けてください。

参考リンク:

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