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顧客の斬新なアイデアに応える企業姿勢

2018/8/8 お知らせ, ブログ ダイアローグ, 企業レピュテーション, 傾聴 Minako Breadsmith

日本だけでなく世界各地で異常な猛暑が続いています。
北欧フィンランドでも30度を越える異常事態。例年は夏でも涼しく(最高気温が22度くらい)、過ごしやすいことから冷房を備えていない家が多いといわれています。

猛暑で寝苦しいお客様を店内にお泊りさせてあげたスーパーマーケット

そんな中、フィンランドの首都ヘルシンキにあるスーパーマーケットが画期的なアイデアを実行しました。
実際の様子をKスーパーマーケット公式Facebook上でご覧いただけます。

なんと!それは、近隣のお客様を限定で100名招いて店内で宿泊してもらうというもの。
Supermarket sleepover: Helsinki grocery invites customers to cool off Saturday night (Yle 2018/8/3)

「私たちはいつもお客様の声に応えることに尽力しています。」と話す店長。
「こんなに涼しい場所で寝れたらいいのに。」というお客様のジョークから、このアイデアに至ったといいます。

顧客中心主義の行動化は、企業の意思決定スピードと実行力が試される

お客様向けのイベントは、企業側の都合で実施することがほとんどです。
しかし、この宿泊イベントはお客様が望んだタイミングで実施されました。
もし、企画の精査や実行プロセスに時間がかかってしまったら、お客様が必要としている「今」のタイミングを逃してしまうかもしれません。

プラットフォームやサービスのデジタル化が進んだ昨今、ワンクリックで必要な時に必要なものが届くことが顧客にとって当たり前となってきています。顧客には、その裏側でエンジニアたちがユーザーインターフェースの快適さを向上させたり、強固なセキュリティを維持させたりすることに尽力していることは、なかなか見えません。

利便性の高いECサイトと同様に、こうした斬新なコミュニケーションのアイデアが快適かつ安全に実装されるためには、組織内の様々な関係者が協力し合う必要があります。
今回の宿泊イベントも、組織内のスピード感のある意思決定や連携、そして顧客に寄り添いたいと願う共通の意志がなければ、実現することは難しかったことでしょう。

フィンランドのKスーパーマーケットに見る顧客中心主義のコミュニケーション活動は、ニュース性があるだけでなく、顧客に寄り添う企業姿勢を絶大なインパクトを持った好事例といえます。

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