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“Content is King” という言葉を聞いたことがあるだろうか。
海外ではデジタルコミュニケーションの要として多くの企業が自らコンテンツ作りに取り組んでおり、今日の日本においても「コンテンツマーケティング」という括りの中でこの動きは加速しつつある。
この背景について紐解いてみたい。
まず“人に読まれるコンテンツ”を配信することで企業が得るベネフィットは何なのだろうか。
複数の海外マーケティング調査(※出典元1)によると、
① コンテンツ配信している企業はしていない企業に比べて平均で6倍のウェブ成約率を獲得
② ブログ配信する中小企業は、してない中小企業に比べ潜在顧客を26%多く獲得
③ コンテンツ配信をしているウェブサイトは、コンテンツのないサイトに比べ検索対象ページが4.34倍
とされている。
※図1
上記の結果は今後のデジタルコミュニケーションの特徴を大きく物語っている。
まず、18〜49歳の半数以上は現在インターネットで情報収集をしている背景がある。
1984年当時、一人平均で1日に2,000件ほどの広告を消化していたといわれているが、2014年ではその数が5,000件までに膨れ上がった。
約35年前に比べ現在は情報過多の時代になりつつあり、ユーザーも有意義なコンテンツしか目を通さなくなる傾向にある。
また、ソーシャルメディアの発展により個人、団体、法人問わずコンテンツを簡単かつタイムリーに配信できるようになった。
ツイッター、インスタグラム、YouTubeで圧倒的なフォロワー数を獲得しているインフルエンサーには、テレビに出演する芸能人よりも認知度も収入も高いという現象がある。
現在、ヒット率の高いニュースの多くはSNSで拡散された話題が多く、いち早く情報を得たい場合はツイッターやGoogleで検索する人がほとんどである。
※図2
コミュニケーションがデジタル化され、マスコミ・メディアを経ずして情報発信が可能なった結果、これまでプレスリリースや広告頼みだった企業の情報発信手法は明らかに変わった。
もちろんアナログ広報といえるプレスリリースや記者会見は依然として必要で、その価値は変わらないという前提での話である。
ただ、企業はインターネットという壮大な情報の宝庫を利用しビジネスに繋げているだけに、人の興味・関心を引く情報を拡散させ、多くの人に見てもらうことにより、認知度とクレディビリティーを上げる傾向にある。
コンテンツを通して「〇〇のことであればあの企業がスペシャリスト」というブランド認知を獲得することができる上に、コンテンツの提供が継続された場合にはコミュニティとの関係を醸成することも可能となるからだ。
一定のファン層と良好な関係を築くことができれば、将来的には企業独自のコンテンツポータルを構築し、ターゲットとの密なコミュニケーションへと発展させることが期待できる。
※図3
モバイルマーケティング研究所の調査によると、10代の若者は、自発的な「情報検索」から、自分のライフスタイルの延長線上の「情報の引き寄せ」へと、情報にたどり着くまでの行動が変化しつつあるという。
若い世代はインターネット・SNSでの情報消費が活発な為、情報整理が必要となる。
興味のある情報に関しては「いいね」や画面のスクリーンショットを撮るなど、情報をアーカイブし「とりあえず保存」するなど、実購買する際の参考にする。
今後の情報過多時代ではこの「とりあえず保存」行動は加速していくだろう。
企業は自社ブランドや商品の羅列だけでなく、マーケティング・ターゲットの興味・関心に引っかかるコンテンツを発信しながら、独自のマーケティング素材を収集・発信し、売上につなげていくことが益々重要になっていくことが考えられる。
成功している企業の経営者が、SEO対策やオンライン広告を重要視するのはブランドの認知、検索結果でのリーチ、デジタル上でのプレゼンスが重要だと認識しているからである。
オンライン上のターゲットとの接点を持つことは、つまり「見えないが目の前にいる相手(ターゲット)」との商売をはじめることである。よって現代のネットを利用したビジネスは、ネット上の膨大な情報の中で存在感を示すことが前提となっていることを理解し、まずはスタートラインに立つ意味でコンテンツづくりをはじめてみてほしい。
出典元1:
1. https://www.lyfemarketing.com/blog/why-is-content-marketing-important/
2. https://contentmarketinginstitute.com/2017/10/stats-invest-content-marketing/
3. https://markezine.jp/article/detail/26184
4. https://moduleapps.com/mobile-marketing/13916rpt/
図1、図2のデータ出典元:https://www.lyfemarketing.com/blog/why-is-content-marketing-important/
図3のデータ出典元:https://markezine.jp/article/detail/26184
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