お知らせ

M&A、そしてコミュニケーション部門の新設

2020/2/4 ブログ M&A, コミュニケーション人財, コミュニケーション戦略, 企業広報 Kaz Amemiya

随分前のお話です。
ある日、長年の知己のお客様から電話が鳴りました。

同業他社をM&Aして統合することになり、今まで総務課で渉外を担当していたが新たにコミュニケーション部門を作るのを手伝ってほしいというご依頼でした。

コミュニケーション部門の新設といってもお客様ごとに千差万別で、隣の会社はこうだから、ウチも同様にとはいきません。

それはなぜか。
対象の社内外にかかわらず、コミュニケーションの拠り所は間違いなくその組織の経営理念、経営目標になるからです。

買う会社、買われる会社のM&A。
統合する上で、同じ目標に向かって進むことができる環境づくりが重要です。
事務的な両社の重複を整理することは当然のこと、次の新たな会社の経営目標を理解した上で、コミュニケーションの指針を策定しなければなりません。

組織を動かすには「ヒト・モノ・カネ」といわれます。
コミュニケーションをするためには、「ヒト・モノ・コト」だと申し上げています。

このケースもまたコミュニケーションを、「ヒト・モノ・コト」に落とし込むことから始まりました。

ヒト・・・誰が、誰に
モノ・・・何を使って
コト・・・何を伝えるか

次に、「ヒト・モノ・カネ」です。

目標としたコミュニケーション指針を全うするための適正スキルの明確化、社内にいる人材か、ヘッドハンティングする必要があるか、社内教育で育成できるのか。

コミュニケーションにおけるモノの多くはソフトであることが多いです。
この場合は、どんなメディア・リレーションをやれば良いのか、社員の持つ合併の不安要素を取り除き、どのように社員全員が同じベクトルに合わせればよいのかなどを決め、年間行動計画に落として行きました。

その上での予算編成を経て組織新設をお手伝いしたというのが一通りの流れです。

そろそろ年度替わりの準備の季節です。
今回ご紹介したように、何事も始まりはあるもので、スタートアップメンバーが草創期を支えますが、組織である以上、途中から異動して来る方もおられます。
転入者の方にしっかりと自組織の目的・目標をキャッチアップしてもらえるトレーニング体制を整えることも是非おすすめしたいところです。

関連記事