お知らせ

空撮のプロ:その感性と経験

2020/3/23 お知らせ, ブログ Kaz Amemiya

一昔前、鳥瞰図の撮影や、空撮は高所作業車や、ラジコンヘリ、ヘリコプターやセスナ等を手配して大規模なものでした。
御存知の通り現在は、ドローンが一世を風靡し、機材も手軽になり、安価になってきました。
世にあふれる様々なイノベーションは、人々の可能性を拡大させ、ワクワクさせるコンテンツ作りにつながっています。

先日ふとしたことからモーターパラグライダーを使ったプロダクションを思い出し、現在どの様な活動をされているのかリサーチしてみました。
私がこのプロダクションを知ったのはテレビ朝日の報道ステーションでした。
当時、モーターパラグライダーから撮影した知床半島の空撮映像に心奪われたものですが、ドローン撮影が一般化して機材もソフトも安価で手軽になり、すっかり淘汰されたものと思い込んでいました。
ところが、このプロダクションは依然として人気を博しているそうです。
では、なぜオーダーが絶えないのでしょうか。

実は現在このプロダクションは、最先端の技術を取り入れドローンでの撮影も提供しています。
従来のモーターパラグライダーと最新のドローン技術をパラレルで提供していることもさることながら、一番の顧客を捉えているのは、カメラマンの「感性」と「経験」によるところが大きいのではないかと考えています。

「感性」とは、ただセンスが良いだけでのものではないでしょう。
気候や地形、飛行許可の有無などの空撮ならではの条件下において、撮影に至る段取りを整え、自ら飛んで生み出した「経験」があるからこそ、ドローンの世界においても差別化された作品を提供できるのだと考えます。

この事例に限ったことではないですが、安価で手軽になったことで急激に広まるマーケットで最も重要なことは、その商品や作品が「人を感動させるか」、「共感を呼ぶか」ということになります。
広報やコミュニケーションにおいても、急激なIT化とともに、多様なデジタルツールや安価なメディアが普及してきています。
デジタルツールでイノベーションが起ころうとも、重要なのは伝える相手を鑑みた伝え手側の「感性」と「経験」だと思います。

関連記事