お知らせ
早いもので、本年承ったすべてのセミナーが終了いたしました。
ご用命くださいました企業団体の皆さま、受講してくださった皆さまには御礼申し上げます。
本年最後のセミナーは、「イントラネット・WEB社内報活用セミナー~社内コミュニケーションツールの効果的な使い方を学ぶ~」というテーマでした。
主催していただいた経団連社内広報センターでは一昨年、社内報審査会イントラ部門で審査員としてもお世話になりました。
経営層はコミュニケーションが大切だと話します。
しかし、経営者やご担当の方は、企業・団体として、具体的かつ明確なプランを持ち合わせていない場合が多いようです。
私の経験値によるとこの場合、社内コミュニケーション、なかでもイントラネットやWEB社内報などは、総じてトップダウンメッセージで、会社目線の話題や、会社内の報告・連絡事項があふれる傾向にあります。
PCでタイムリーかつ気軽に更新できるという背景も手伝って、連絡事項を伝達するのには十分なツールになっているものの、依然として会社から社員に伝えるという要素が強く、発信するのと同様に傾聴するのも容易なのがWEBのよさなのですが、社員側からボトムアップの意見やフィードバックは集まらない傾向にあります。
実際にセミナーの参加者の方々からも、どうしたら社員の意見、フィードバックを活発に引き出せるかという質問が多く寄せられました。
私は「会社側が社員の話を聞く姿勢を見せることではないでしょうか」とお答えしています。
すなわち、思い切ってトップダウン偏重から逃れることが重要だということです。
理論だけではなく、実業の中にもこのような変化が散見される傾向があり、セミナーではいくつかの事例をご説明しています。
お気づきの方もおられるかと思いますが、実はこれは社内コミュニケーションに限ったことではありません。
社外に広報活動をする際にも、傾聴姿勢を意識することが重要です。
「なぜこちらが伝える立場なのに、相手の声を聞くことに重きを置かねばならないのか」このような疑問はごもっともです。
変わりゆく時代背景や一方通行から相互通行になったメディアの変遷の中で、一つ一つの疑問におこたえできるよう、来年も研鑽を重ねてまいりたいと存じます。
引き続きのご高配を賜りますようお願い申し上げます。
寒い日が続き、年末の繁忙のシーズンかと拝察いたします。どうか御身ご自愛ください。
ありがとうございました。
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